環境委員会会長 磯貝三男(56回)誌上報告 本文へジャンプ


7.すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

8.包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する



9.強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

座長 中村晴永(55回)   環境委員会委員長 磯貝三男(56回)     
委員 岡田宗久(58回)
   委員 中瀬勝義(60回)   
委員 伊藤 林(62回)   委員 細谷和海(67回)   委員 清田秀雄(74回)

磯貝三男(56回)
個人会社代表
里山運動
小水力発電等に関し発信中

それぞれにマイSDGsを!                                

 

昨今のコロナ禍への政府対応策に絡んでマイカードが改めて注目されましたが、今回は我々の社会参加の一つの理念として、マイSDGsを提唱したいと思います。SDGsを進める事が色々な意味で今や世界の潮流であり、個人個人が大きなその影響を受け、反面その動向を左右する大きな要因となっていると思います。

最近このSDGs (Sustainable Deveropement Goals, 持続可能な開発目標)という文字が随分と目に付くようになり、一般の人々の関心を集めるようになりました。初めは馴染み難い感がありましたが、時間を割いて取り組んでみると、個人から自治体やその先の国という組織の在り方、有形・無形の社会制度や自然環境等我々の生活に関る広範囲な分野に大きな影響を与える広く奥の深い言葉である事を認識するに至りました。

 紀元2000年を迎えた国際連合(国連)は「国連ミレニアム-千年紀-宣言」を採択しました。それは国連憲章の目的と原則に対する参加国の誓約を再確認したもので、その宣言を基盤としてSDGsの前身となるMDGs (Millenium Deveropement Goals、ミレニアム開発目標)を策定しました。

MDGsは、8つの目標、21のターゲット、60の進捗指標からなり、開発途上国における貧困や飢餓問題を解決し、そこに暮らす人々を救済するする事を基本とし、2015年までに達成すべきものという具体的な期限を設定しました。具体的に目標を達成する為の主体は国レベルの組織であり、国連から参加国へと働き掛けるトップダウン型を取った事もあり、一般の人々や身近な自治体等からは心理的にも距離がありました。当時としては野心的な挑戦でしたが、2015年時点では達成・未達成分野それぞれが偏在していました。

SGDsMDGsと比べると色々な意味と形で発展的に深化しています。SGDs は別掲の通り17の目標、169のターゲット、232の進捗指標を持っています。主体も対象も途上国のみならず先進国に住むすべての人々が網羅され、目標の達成期限は2030年としています。MDGsと違い各国からのボトムアップ型になった為、一般の人々や身近な自治体からの自発的な発意と行動が求められています。

只、MDGsを基盤にしている為、開発(Deveropement)という文字と理念をも継いでいます。我々が今まで経験して来た「開発」は、往々にして自然生成物を掘り出してエネルギー源とする事であり、森林や山野を切り開き海を埋め立てて工場用地や宅地や牧場を造成する事であり、自然環境を破壊して道路を通し野生生物の生息地を奪う事でありました。地球温暖化が進み、自然環境や生物の多様性が損なわれ、食糧・水不足や貧困は平和な生活を奪う事になりました。SDGsが目指す所はそういう意味の開発であってはならないと思います。SDGsはそれ自体に解決策を内包していますが、我々が参画する事でそうならないよう方向付けをしていかなければならないと思います。

17の目標は、それぞれが独立しているようでありながら、相互に関連し合っています。169のターゲットに付いても同じ事が言えると思います。個人や身近な自治体がその中のどのターゲットに関っていけるか?それはターゲットを一つ一つ読み進めていけば自ずから見つけ出す事が出来ると思います。問題はどの局面でどのように関与し実行出来るかを見極める事だと思います。

幸いにして当委員会には個性あふれる多才多能な委員が揃っています。その方達と協力し合いながら、道を探って行きたいと思います。出来ればこの文章を読んで戴いている方達も当委員会に入会され、ご一緒願えれば有難いと思います。

     以上